

“LIDE”STYLE -日々のノリモノ- vol.4
ビームスに関連のあるヒトたちの「ノリモノ」とそこにまつわる「ライフスタイル」を覗き見る連載「RIDE ON」。登場人物たちの個性豊かなLIDESTYLEを紹介します。
ちょっと久しぶりの今回は、ビームスきってのネオクラシックカー好きが登場。
「本当におじさんになっちゃう前にセダンに乗りたい」
そんな想いと釣り愛に溢れる愛車は必見です。
【ノルヒト】横溝賢史(ピルグリム サーフ+サプライ MD)

「実は普段は自転車移動がメインなんですよ」
そうぶっちゃける横溝さんは、クルマや自転車はもちろん、服、インテリアなど、自身のライフスタイルを彩るアイテム全般に対して強いこだわりがあります。
ゆえにクルマとの付き合い方にもある一定の理想像を持っているのです。
「こういうクルマに乗っている人のイメージが、ボクなりにあって、そこを追っているというか。」
「だから釣りに行く時に乗るのがメインですね」という横溝さん。

趣味は釣り。
そのため普段からちょっとアウトドア感のあるアクティブな服装が多く、 ここんところは〈ピルグリム サーフ+サプライ〉のMDとして自身が携わったネペンテスとのコラボアイテムを愛用しているそうです。
【ノリモノ】VOLVO 240GL




年式:1983年
購入:2015年
購入価格:about¥160万
クラシックカーよりも少し新しく、「ネオクラシック」とカテゴライズされるクルマがいま人気です。
特にメルセデスやボルボは人気が高く、中古市場での価格の高騰が顕著。
そんなネオクラシックのカクカクとしたフォルムに魅せられ、旧車を乗り継いでいる横溝さん。その相棒が先にも述べた人気の一角を担うボルボの「240(通称:ニーヨンマル)」なのです。
もともとは91年式の赤の940に乗っており、その後いまの愛車であり今回登場する83年式のボルボ240GLに乗り換え。激渋の一台を選んだのには、横溝さんならではの想いがあってのことでした。





「ある程度、歳をとって本当のおじさんになる前に“セダン”に乗りたいって想いがあって。やっぱセダンっておじさんくさいじゃないですか(笑)。だからまだ若いうちから乗り始めたかったんです。そんな折に出会ったのがこのクルマでした。いまこの状態の240を探したら倍以上の価格になっているので、タイミングもよかったです」
確認しておきますが、クルマは古くなればなるほど間違いなく扱いにくくなります。それでも年月が経つにつれ、状態のいいネオクラシックカーの値段は高騰。つまりいくら維持費が高くつこうとも、この時代のクルマが与えてくれるスタイルはプライスレス!というワケです。

「子どもの頃、当たり前に走っていたクルマであり、高校生の頃は純粋に“外車”っていう枠組みに憧れていましたね。だけどいまではすっかりそのスタイルに魅せられています。なので外装も内装もできる限りノーマルでいたいのですが、確実にパーツがなくなってきて探すのも一苦労です」
【ノルモノ】FISHING GEAR

トランクルームの中には釣り道具がぎっしり。釣り仲間であり、師匠だというのが〈サウス2ウエスト8〉などのブランドを展開するネペンテスチームということで、ネペンテス由来の道具がその構成の中核をなしています。

「もともとバス釣りは子どもの頃から地元の野池でやっていましたが、フライとテンカラはからっきしでした。いざ始めてみると奥が深くてびっくり。まずポイントに行き着くまでがもう大変で(笑)。あと格好にはどうしてもこだわっちゃうので、道具はどんどん増えちゃいますね」

遠征などで、さぞ走行距離が伸びているのかと思いきや、2015年に8万キロで購入した240、現在の走行距離は10万キロになったばかり。7年間でわずか2万キロほどしか走っていないという。
「クルマの出番はほぼ週末の近所の買い物&時たま行く釣りだけなんです。そういう使い方もなんか昔のお父さんみたいでよくないですか?(笑)」
これぞ横溝さん理想の”LIDE” STYLEというワケですね!
【RIDE ON】To Be Continued

本当に好きなクルマだからこそ、そのクルマ自体が生み出すスタイルを大事にしたい。
横溝さんのカーライフからは、そんなメッセージを読み取ることができました。
次回の「”LIDE”STYLE -日々のノリモノ-」もお楽しみに。

See You Again!
取材 / 文:岡本546
写真:吉嗣 裕馬