

白熱! モルック世界大会に潜入!! in 函館
日本モルック協会の代表に聞いた、モルックのあれこれ。

モルック、モルック、楽しいスポーツ〜♪
フィンランド生まれの愉快なゲーム〜🎵
日本モルック協会公認のモルックソング。その冒頭にあるように、モルックはサウナの国・フィンランドが発祥です。1996年に生まれたスポーツで、本国ではサウナやキャンプの合間のレクリエーションとして、広く親しまれています。
スキットル(ピン)を倒して点数を競うスポーツは、ゲーム性の高さだけでなく、性別も、老いも若きも関係なく、誰もが楽しめるのが最大の魅力です。

細かなルールなどは、こちらの記事でチェック!
そんなモルックの世界大会が、今年の8月に函館で開催されました。毎年、各国で開催されているのですが、日本での開催はこれが初めて。むしろ、ヨーロッパ以外での開催自体も初めてだそうです。

誘致したのは日本モルック協会。代表を務めるのは八ツ賀秀一さんです。
八ツ賀さんは、横浜生まれの横浜育ち。2008年にフィンランドへ留学する機会があり、そこでモルックに出会い没頭。現在は函館で小児科医として働きながら、日本モルック協会の代表として、モルックの普及に励んでいます。

ここからは日本モルック界のボスである、八ツ賀さんへのインタビューを通して、函館開催の経緯や日本のモルックの現状についてお伝えします。
HAPPY OUTSIDE BEAMS(以下、HOB):なぜ今回、モルックの世界大会が函館で開催されることになったんですか?
八ツ賀:日本にモルック協会を作ったときから、 世界大会を日本で開催したいという思いがあったんです。ようやく機が熟して、今年、開催することができました。
HOB:開催国は、どのように決まるんでしょうか?
八ツ賀:3年に1度はフィンランドで開催することが決まっていて、それ以外の2年は、連盟参加国の挙手制なんです。

HOB:場所が函館になった理由も教えてください。
八ツ賀:私が住んでるから、というのも理由のひとつなんですけど(笑)、世界大会は8月に開催する決まりがありまして。そうなったときに、猛暑が続く本州エリアで、屋外で3日間やるとなると、どうしても熱中症の危険がありますよね。その点、函館は関東ほど熱くないですし、敷地も広く、最適だったんです。
HOB:先ほどおっしゃっていた「機が熟した」というのは、日本の競技人口などに起因しているのでしょうか?
八ツ賀:そうです。自国で世界大会をするとなったときに、自国の参加チームが少なければ、大会が盛り上がらないじゃないですか。ただ、2022年、23年で競技人口もうんと増加して、これなら自国で開催できると思い、立候補しました。

HOB:現在、国内の競技人口はどのくらいなんですか?
八ツ賀:2023年12月の時点で165万人になってます。
HOB:多いですね!なぜ、そこまで多くなったんでしょうか?
八ツ賀:シンプルでフラットなゲーム性が、時代にマッチしたんじゃないのかなと思います。いまは区別や差別をしない社会になりつつありますけど、まさにモルックは、そうした社会と親和性のある競技です。障がいのある方でも楽しめるスポーツですから。
HOB:もしかして、オリンピック競技になる可能性も?
八ツ賀:自分たちの目標のひとつに「モルックをオリンピック競技にする」というのがあります。さらに、モルックであればオリンピックとパラリンピックの区別もしなくていいですし、年齢や性別の区別も必要ありません。そのためにももっと競技人口を増やして、広く認知いただくことが必要なので、ぜひHOBのみなさんもご協力お願いします!
世界各国のチームが参加した2024モルック世界大会。

それでは、過日に函館で開催されたモルック世界大会の模様をレポートしていきます。
まずは初日となった8月23日。この日は世界からやってきた猛者たちによる国別対抗戦が開催されました。参加した国は、日本を含め計15カ国。アメリカも参加予定だったのですが、チームメンバーの諸事情により出場辞退……、うん、このユルさこそ、モルックです!
下馬表では、日本、フィンランド、エストニア、フランスが優勝候補。ダークホースは去年の優勝国であるオーストラリア。
我らが日本は、残念ながら決勝トーナメントの初戦で敗退。決勝は、モルックの母国であるフィンランドVSオーストラリアとなりました。




一進一退の攻防が続き、最終セット。






……見事、フィンランドが王座奪還。試合後はお互いを讃えあいます。この光景こそがモルックのカルチャーです。


8月24日、25日は世界大会本戦。参加したのは約670チーム、人数にすると3300人あまり。そのうち9割は日本のチームとのことで、モルック人気の高さがうかがえます。
24日はグループリーグを戦い、上位2チームが翌日の決勝トーナメントに進出。各チームは本当にバラエティに富んでいて、今大会は10歳未満が33人、80歳以上が7人が出場していました。競技年齢がここまで広いスポーツはモルックくらいのはず。
そして、相手チームのミスを喜んだり、ヤジったりは皆無。逆に相手チームであっても、素晴らしいプレーはしっかり讃える。どこまでも平和で紳士的なんです。これほどまでにクリーンで、気持ちいいスポーツはなかなかないでしょ? それでありながら、熱狂と興奮が、たしかにある。それがモルック!
HAPPY OUTSIDE BEAMSチーム、いざ出陣!

(左から)木村淳、千木良学、芹沢良輔、丸海都、神谷智美
勝手に、モルック親善大使をさせてもらっている、私たちHAPPY OUTSIDE BEAMS(以下、HOB)も、もちろん参加していました。それも最強の布陣で!
まずはエースの芹沢。普段はスーツでクールに決めているけど、モルックでは熱々の情熱男。そして最年長でありリーダーの千木良。この日は若干前夜のお酒を残しながら参戦。とはいえチームのまとめ役。スナイパーの異名を持つ木村は、ここぞというときにバシっと決める兄貴分。丸は仕事人。裏手投げで、ピンポイントでスキットルを倒していく。紅一点の神谷はミラクルガールで、予期せぬところでミラクルショットを連発します。
「グループリーグは全部で7戦ありますが、最低でも勝ち越し。ここを突破して、翌日の決勝トーナメントに必ず進出します!」(芹沢)





初戦は滋賀県から参加していた、学生チーム。全員が野球経験者で、コントロールが抜群にいいしパワーもある。けれど、モルックは身体能力がすべてじゃないんです。知略も必要になってくる。結果は1セットを分け合い、ドロー!



その後も地元・函館のチームや、関東から参加していたバスケットボールチーム、国際色豊かなチームと対戦。
結果は……、惜しくもグループリーグ敗退でした。

前日の国別対抗戦で準優勝したオーストラリアチームと記念撮影。
「もうちょっとで決勝トーナメントだったんですけどね。はじまる前は『楽しめたらいいや』くらいの気持ちでしたけど、進むにつれて熱くなって、いまはめちゃくちゃ悔しいです。もっとレベルを上げて、出直してきます!」(芹沢)
翌日はフレンドリーマッチに出場し、HOBチームの大会はこれにて終了。大会終わりは、本来は優勝して祝杯をあげようと思っていたお店で、反省会と相成りました。



創業100年の酒屋で、2020年から角打ちのお店をスタート。外観だけ見ると、ここでお酒が飲めるとは到底思えないのだけど、いいお酒が揃ってます。サクッと飲むのにはうってつけのお店。地酒はもちろん、函館では珍しいサッポロビールの銘柄「ソラチ1984」の生ビールを提供。ほどよい苦さに、ヒノキやレモングラスのような芳醇な香りが鼻腔をくすぐる。汗を流したあとだから、余計にうまい! 悔しさもひとまずビールで一気に流し込みました。
日本モルック協会共催!
HAPPY OUTSIDE BEAMS主催のモルック大会
『HAPPY OUTSIDE BEAMS CUP』の開催決定!

HAPPY OUTSIDE BEAMS主催によるモルック大会「HAPPY OUTSIDE BEAMS CUP」が11月3日(日・祝)に東京・赤坂にて開催決定。詳細は日本モルック協会ホームページにて公開中です。9月24日20:00よりエントリー受付開始!みなさんふるってご応募ください。
というわけで、2024のモルック世界大会も無事終了。いや〜、改めてモルックの人気はすさまじい! そして、本当に楽しい! ちなみにこの記事を読んで少しでも興味を持ったそこのアナタ! スターターセットはアンダー1万円で購入可能です。さぁ、まだやったことない人もそうじゃない人も、みんなでレッツモルック!
2024年11月3日(日・祝)10:00~17:00(予定)
アークヒルズ内 アーク・カラヤン広場(人工芝)
詳細は日本モルック協会ホームページをご確認ください。
https://molkky.jp/info-jma/24177/
Photo:Shinsaku Yasujima
Text:Keisuke KImura
Edit:Jun Nakada