“釣り=遊び”をルアーに込めて。〈痴虫 × BEAMS Anglers CLUB〉異色のコラボがカタチになるまで


ファッションとライフスタイルを提案するビームスが、なぜ「釣り部」を? ビームスのスタッフが集まって結成されたBEAMS釣り部は、文字通り釣りをこよなく愛するメンバーが集まったアクティブなチーム。週末だけでなく、仕事終わりやちょっとした空き時間にも「釣りに行こう!」と誘い合うほど、彼らの日常に釣りは欠かせない存在。


単に魚を釣るだけでなく、そのプロセスやフィールドで過ごす時間そのものを“遊び”として捉えるのが彼ら流。アウトドアでのアクティビティを通じて、普段の仕事では得られないインスピレーションや、メンバー間の深い絆を育んでいます。
痴虫とのコラボレーション。その出会いとルアーに込めた想い
ルアー業界で異彩を放つブランド〈痴虫〉。その生みの親である松本光弘氏は、ルアーに生命を吹き込むかのような、独特の世界観を持つクリエイターです。BEAMS釣り部が松本氏の作品に初めて触れた時、そのルアーが持つ圧倒的な“遊び心”と、既成概念にとらわれない“カルチャー感"に強く惹かれたといいます。


「“何が何でも釣る”という執念を感じましたね。でも、それがめちゃくちゃ楽しそうで」と、BEAMS釣り部メンバーは松本氏の第一印象を語ります。最初のコンタクトから、お互いの“遊び”に対する情熱が共鳴し、この異色のコラボレーションが具体的に動き始めました。打ち合わせでは、和やかながらも、それぞれの“こだわり"がぶつかり合い、より良いものを作るための熱いディスカッションが繰り広げられたといいます。
このコラボルアーがどのようにして形になったのか、その制作過程はまさに“遊び”の結晶でした。

コラボカラーのアイデアは、まず自由な発想でのスケッチ段階からスタート。ビームスと松本氏が顔を合わせ、熱い議論を交わしました。
そして、松本氏の工房で手作業による試作が繰り返されます。「これは引っかかっちゃうかな?」「もうちょっと動きをこうしたい」と、両者のこだわりがすごかったですね。松本さんは「見るだけでめっちゃ楽しいっすね」と笑顔で語り、微調整にも一切の妥協がありません。
試作段階のルアーは、松本氏の手によって一つ一つ丁寧に削り出され、色付けされていきます。ここにも、使いやすさや釣果へのこだわりが詰まっています。
完成までには、フィールドでの実釣テストも欠かせません。実際にルアーを投げては動きを確認し、「この水の色だとどうかな?」「深いのを狙うなら派手な色がいいかな?」と、まさに探りながらの作業。両者の情熱が注ぎ込まれた、まるで生きているかのようなルアーが少しずつ形になっていきました。
ついに完成したコラボルアー。実際にフィールドで使ってみて、BEAMS釣り部のメンバーたちは何を思ったのか? 率直な感想を聞いてみました。

「実際に使ってみて、『釣れる!』っていうのはもちろん、まず『かわいい!』って思いましたね」とメンバーの一人。また、「使ってるだけで、松本さんのこだわりや、このルアーが作られたストーリーが語れる。まさに“語れるルアー”ですよ」と、その魅力は機能性だけではないようです。
BEAMSらしい視点で見ても、このルアーは“ただの釣り具”ではありません。「ファッションの一部として持っていたい」という声や、「これがあるだけで、釣りがもっと楽しくなる」といった意見も。彼らにとって、このコラボルアーは、単なる道具以上の“遊び心”と“喜び”を形にした存在になったようです。
こうしてできあがったのが、このコラボルアー。
遊び心と釣り心が同居した、“語れるルアー”がここに完成しました。

今回のコラボレーションで生まれたカラーは、松本氏ならではのユニークなデザインコンセプトに加え、BEAMS釣り部の面々が提案したカラーの中からフィールドテストをクリアしたオレンジに。

このコラボルアーが、あなたの「外遊び」をさらに楽しく、そして特別なものにしてくれるはず。ぜひ手に取って、その唯一無二の魅力を体感してください。