FEATURE

“無理せずできることから。
プラスチックフリーを楽しむ毎日は 実はとっても気持ちがいい”
海を守ろうという意識の高い人が当たり前のようにたくさんいて…いつからか自然と、日常的に環境について考えるようになっていました。特に使い捨てのプラスチックを使うことへの罪悪感が日に日に強くなっていたので、ずっと気になってはいたけれど使いづらいかな?と躊躇していたみつろうラップを1年前、遂に使ってみることにしたんです。最初こそ使い勝手に戸惑いがありましたが、慣れてくると全く気にならなくなり、野菜のもちが格段に良くなることも分かって、手放せない存在に。さらに電子レンジを使いたい時や汁物などにはスタッシャーを使えばいいと教えてもらい、今やそれまでの私たちはなんだったんだろうと思うほどラップフィルムが必要なくなってしまいましたね(ちひろ)」
山本大遥
トップス/Pilgrim Surf+Supply パンツ/Pilgrim Surf+Supply
山本ちひろ
トップス/OUTIL × Pilgrim Surf+Supply デニム/jonnlynx
「ビーチクリーンもずっと気になっていたのにハードルが高く感じて踏み込めなかったことのひとつ。特に、休日も都内の店舗で働く今の私たちにはなかなかスケジュールが合わないと半ば諦めていたんです。でも実はそれは単なる思い込みで、都合の良い日時に好きな場所で、私たちのペースでできて、それをきちんとサポートしてもらえる団体(※詳しくは記事最後のrecommendation listにて)があることを会社の先輩を通じて知りました。(ちひろ)」「最近始めたばかりですが、僕たちの住む場所を少しでも綺麗にするお手伝いができていると思うとやっぱり嬉しい!それに、“こんなものが落ちてた!”なんて夫婦で報告し合いながら拾っているとなんだか童心に返ったような気分になり、新鮮な気持ちで楽しんでいます(大遥)」
山本大遥
トップス/Pilgrim Surf+Supply × SSZ パンツ/Pilgrim Surf+Supply サンダル/RAINBOW SANDALS
山本ちひろ
トップス/Pilgrim Surf+Supply スカート/Pilgrim Surf+Supply サンダル/RAINBOW SANDALS
「環境に配慮したいからといって、今持っているものを捨ててしまうのはちょっと違うな、と思うんです。例えば僕が大好きな服は、そういった視点から選んだわけではないですが、経年変化を楽しめるものばかりで長く着られるものが多い。そして夫婦で共有しているアイテムも多くあり、これも環境配慮に繋がっている気がしています。また、妻の影響で使い捨てのものを買うことをなるべく減らすことも少しずつ意識できるようになってきました。無理なくできる範囲で、と毎日を過ごす今は、働いているショップ、Pilgrim Surf+Supplyのオーナー、クリス・ジェンティールの言葉” Less plastic is fantastic.”に一層共感しています。深刻に、真面目に、だけじゃなく、実は楽しめることもいっぱいある。こういった日々は気持ちのいいことなんだなって感じています。(大遥)」

山本大遥
ハット/ENGINEERED GARMENTS トップス/OUTIL × Pilgrim Surf+Supply パンツ/ENGINEERED GARMENTS シューズ/ENGINEERED GARMENTS × Timberland
山本ちひろ
トップス/ACE&JIG デニム/Levi’s vintage サンダル/RAINBOW SANDALS
「“買い物は投票だ”という言葉を聞く事が増えたこともあり、プラスチックのことだけでなく、日々の買い物への意識が少しずつ変化し始めました。初めはとにかくオーガニック、とか認証マークがついているもの、ということばかりを気にしていたのですが、もっと身近にもできることがたくさんあると分かってきたんです。例えばそれは、大型スーパーではなく地元の八百屋さんに行くこと。地元の野菜を買えば過剰包装が少ない上に運ぶためのCO2排出も抑えられる。安心感もあって、何より安いんですよね!環境に良いものは高いと感じ、コスト面で躊躇することも多かったのですが、これに気づいた時には、こんなに簡単にシフトできることがあるとは、と歓喜しました。最近では2人で料理をする機会が増え、週に2,3回ほどですがお弁当を作ることも。また、牛による環境負荷を知ってからは牛乳を控え、週に1日だけ肉を摂らない日を作るなど、日々様々なことに夫婦でトライしてみています。(ちひろ)」

山本大遥
キャップ/KAPTAIN SUNSHINE シャツ/MOJITO パンツ/Pilgrim Surf+Supply サンダル/BIRKENSTOCK
山本ちひろ
シャツ/BEAMS PLUS ワンピース/古着 サンダル/BIRKENSTOCK
これからの私たちの”つづく”
始めたばかりのこの生活をもっと当たり前に、夫婦で楽しみながら続けたいなと思っています。今、新たに気になっているのは家庭用コンポスト。プラスチックだけでなく様々なゴミを減らすことを楽しみたいです。
Hiromichi & Chihiro’s recommendation list
公益財団法人かながわ海岸美化財団
私たちが参加しているビーチクリーンの団体。清掃日の1週間前までに電話やウェブで申し込みをすると専用のゴミ袋や集積場所の地図、分別基準などの情報が無料で郵送されてきて、集めたゴミは無償で回収してもらえます。横須賀市走水海岸から湯河原町吉浜の間の自然海岸であれば365日どこでも大丈夫ということで、とても気軽に活動ができます。
初心者の私たちが参考になった情報源
<本>
『脱プラスチックへの挑戦 持続可能な地球と世界ビジネスの潮流』(堅達京子/山と渓谷社)
『あなたが世界のためにできるたったひとつのこと〈効果的な利他主義〉のすすめ』(ピーター・シンガー/NHK出版)
『はじめてのエシカル:人、自然、未来にやさしい暮らしかた』(末吉里花/山川出版社)
<雑誌>
『FRaU SDGs』
『HONEY Magazine』
<WEB SITE> ※通勤時の移動時間に
『FRaU』のSGDsコンテンツ
https://gendai.ismedia.jp/list/genre/sdgs
『WWD Japan』#サスティナビリティ
https://www.wwdjapan.com/category/sustainability
<Podcast>※家事や通勤時間に
『もしもし世界』
『こんにちは未来』
『Emerald Practices』
『glenwood “HEART TO HEART“』
PROFILE
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山本大遥 / Hiromichi Yamamoto
山本ちひろ / Chihiro YamamotPilgrim Surf+Supply / BEAMS SHINJUKU スタッフ山本大遥
高知県出身。BEAMS好きの父の影響で2016年BEAMSに入社。趣味は古着とサーフィン。学生時代、憧れの先輩達が楽しんでいるのを見て興味のあったサーフィンは、入社後にスクールに通って一気に虜となり、気軽に自転車でも海に行ける湘南へ移住。夫婦共通の欠かせない存在に。
山本ちひろ
埼玉県出身。2013年にBEAMSへ入社後、上司の誘いでアメリカ西海岸にてデビューしたことをきっかけにサーフィンにハマり、2015年湘南へ移住。趣味はサーフィンと旅行。年に1回欠かさずアメリカへ旅行に行っていたが、コロナ禍でキャンプなど自然の中で過ごすことが増えた。
Photo:Kenta Yoshizawa Direction:Takako Shirasawa