FEATURE

2024.12.26

【Vol.6 Kikusui’s Tsuzuku】わたしの “つづく服。”
ディレクターから譲り受けた私の宝物

BEAMSの様々なレーベルのスタッフがバトンを繋ぎ、思い入れのあるアイテムをそのストーリーと共にご紹介する連載、『わたしの“つづく服。”』
9月29日の「つづく服。の日」が3年を迎えたことを記念して、レーベルを飛び越えたリレー企画をスタート。
無理をせずとも愉しみながらつづけられる、服好きな私たちらしい「つづく。」を繋いでいきます。

Vol.6
菊水美久
フェルメリスト ビームス

Kiksui’s
Best of Tsuzuku

 

 

私の働く〈Vermeerist BEAMS〉の ディレクター、 犬塚さんから譲り受けた〈RARA AVIS(ララ・アヴィス)〉の真っ赤なワンピース。犬塚さんが初めてムンバイへ買い付けに行った際、他の国にはないインド独自の洋服の作り方に惚れ惚れし〈Vermeerist BEAMS〉仕様に一部の生地をベルベットに変更したりと、細かな調整を経てお店に並ぶことが実現した1着だそうです。

 

私にとってこのワンピースは、「着飾ることは心を満たしてくれる」ということを思い出させてくれるもの。着るだけで、どこを歩いていても “今、自分がこの場の主役だ”と感じられるような強い気持ちになれるアイテムです。煌びやかで、どこに着ていくの?と思われがちかもしれないけれど、夢を見させてもらえるような特別な洋服だからこその幸福感が得られます。今日こそ!という日にも、日常にも着続けていきたいです。

 

左上から

〈Kinloch Anderson(キンロック・アンダーソン)〉のキルトスカートは〈Vermeerist BEAMS〉で開催するオーダー会で毎回オーダーしていて、もう5着目。ウエストのベルト位置を変更すれば体型が変わっても着られて、他の誰かに引き継ぐことも出来ます。今はミニ丈を学生のように元気でキュートなイメージで着るのが自分らしいコーディネートです。

 

オーストリアの伝統的な手法の存続や編み手の女性たちが家で安心して仕事が続けられるようにという社会的支援も目的とするブランド〈MICHAELA BUERGER(ミカエラ・ビュルガー)〉のハンドニット。デザイナーのMichaelaさんとはお会いしたことはないのですがInstagramにアップすると毎回必ずリポストとコメントをくださり、なんだかいつも繋がっているような気持ちになります。

 

パートナーが1年記念に贈ってくれた〈CHOPOVA LOWENA( チョポヴァ・ロウェナ)〉のブラウス。私の友人が働くセレクトショップで購入したそうで、2人の想いが込められ私の元に来たと思うと温かい気持ちに。しかもこのブランドはデザイナーの母国ブルガリアの伝統的な織物等のデッドストックやリサイクル素材をデザイナーのお母様が調達しているのだとか。愛の詰まった1着です。

 

ぬいぐるみたちが持っているのは、亡くなった祖父がタンスに仕舞い込んでいたソックス。祖父は洋服を必ずデパートで購入しオーダーメイドのスーツをきちんと着るとてもお洒落な人で、その時の自分に合うようによく祖母に丈直しをしてもらっていたそう。私が洋服好きなのは祖父譲りかも。ソックス、大事に履かせてもらいますね。

 

憧れだったブランド、〈ASHISH(アシシュ)〉のスカート。こちらもディレクターの犬塚さんから頂いたもの。購入されてから20年は経つそうなのですが、今も昔も変わらない〈ASHISH〉の”とびっきり”な感じが本当に可愛いです。クロッシェ、チュール、スパンコール、ベルベット、と大好きな要素が詰まったこのスカートもずっと大切にしていきたい1着です。

 

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PROFILE

  • 菊水美久フェルメリスト ビームス

    広島県 呉市出身。2019年に「ビームス ライツ 広島」へ学生アルバイトとして入社。その後「ビームス 広島」 〈BEAMS BOY〉担当を経て、2021年11月より「ビームス ウィメン 原宿」内の〈Vermeerist BEAMS〉に勤務。お喋りが大好きです。お店で見かけたらぜひお好きな洋服やオススメの喫茶店など、色々教えてください!