FEATURE

【Vol.12 Shimazu’s Tsuzuku】わたしの “つづく服。”
私の考える「いい女像」にぴったりの普遍シャツ
BEAMSの様々なレーベルのスタッフがバトンを繋ぎ、思い入れのあるアイテムをそのストーリーと共にご紹介する連載、『わたしの“つづく服。”』
9月29日の「つづく服。の日」が3年を迎えたことを記念して、レーベルを飛び越えたリレー企画をスタート。無理をせずとも愉しみながらつづけられる、服好きな私たちらしい「つづく。」を繋いでいきます。
Vol.12
島津悠
インターナショナルギャラリービームス ウィメンズ
Shimazu’s
Best of Tsuzuku
30を過ぎた頃から、ジワジワと「いい女」なスタイルへの憧れが強くなってきました。私の中で「いい女=いいシャツ」という勝手なイメージがあり、シャツへの関心を高めていたところ7年ほど前に出会ったのがこの〈THE ROW (ザロウ)〉のシルクブラウスです。
厚みのあるシルクだからこそ生まれるドレープ感がエレガントかつフェミニンで、自分の目指す人物像にぴったり。実際に着てみると、しなやかな生地はボディに美しく沿って女性らしさを引き立ててくれます。また、技巧が詰め込まれた細やかなギャザーが動きをドラマティックに演出してくれるところもキュンと心ときめくポイントです。素材やケアのことを考えると気軽に着られるアイテムではありませんが、これからもそのシーズンのムードに合わせ、長く普遍的に着ていきたい大切なアイテムです。
左上から
ベーシックなバッグやシューズがワードローブにないことに気づき、そこから普段はもちろん、フォーマルなシーンにもと揃えた〈MANOLO BLAHNIK (マノロブラニク)〉と〈LAUNER (ロウナー)〉のアイテム。チャームは、YUKI FUJISAWAさんの愛猫「ねこさん」のぬいぐるみ。売上の一部が動物保護団体へ寄付されます。
ヴィンテージやジャンク品をアクセパーツに使用したユニークピースが揃う〈SOUVENIR AND BOREDOM(スーベニアアンドボーダム)〉。こちらはベースのリングにパーソナルをイメージして丁寧にカスタムしくださいました。この業界にいると、直面している様々な社会課題にネガティブになることもあるのですが、楽しむマインドを持ったブランドは明るい気持ちにさせてくれます。
〈adidas(アディダス)〉と〈Caroline Hu (キャロラインフー)〉のコラボレーショーンで発売された、レースをあしらったロマンティックな『adidas/Samba』に合わせたくて自分でリメイクしたのがこのショーツ。リボンとローズをデコレーションして、おばさまのデカパン風に仕上げました。
90歳を超えるおばあちゃまによって編まれた Les vacances d’Irina (レヴァカンス デイリーナ)> のニット。時間をかけて編み上げられたニットは、普遍的で後世へと引き継がれていくひとつの作品のように感じます。残念ながら彼女に後継者はおらず、その伝統技術が引き継がれることは難しいのが現状です。
PROFILE
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島津悠インターナショナルギャラリー ビームス ウィメンズ