FEATURE

2024.10.31

【Vol.2 Toma’s Tsuzuku】わたしの “つづく服。”
40年前の母も今の私も一目惚れしたスカート

BEAMSの様々なレーベルのスタッフがバトンを繋ぎ、思い入れのあるアイテムをそのストーリーと共にご紹介する連載、『わたしの“つづく服。”』
9月29日の「つづく服。の日」が3年を迎えたことを記念して、レーベルを飛び越えたリレー企画をスタート。
無理をせずとも愉しみながらつづけられる、服好きな私たちらしい「つづく。」を繋いでいきます。

Vol.2
當間美津里
プレス

Toma’s
Best of Tsuzuku

 

 

母が持っているのを見た瞬間、心ときめいてしまったブラックウォッチの巻きスカート。

聞けば、実はOL時代を過ごしていた40年ほど前に一目惚れして購入したものなのだそう。特に、ブラックウォッチの落ち着いたチェック柄に赤いラインが走るデザインと、ボタンで留める仕様が気に入っていたようです。そんな話を聞いて親子揃って好みが似ていることに驚きながらも、こうした感覚も受け継がれているのだなと感慨深いものがありました。何度も裏地の修理を必要とするほど着倒していたそうですが表地は今も驚くほどしっかりしたまま。時間を超えて母から私へと繋がるこの一着は、ただの衣服としてだけではなく、思い出と共に刻まれていく大切な存在です。母の何十年もの思い出と共に次は私が日常に取り入れ、長く愛用し続けて更に育てていきたいと思っています。

 

 

左上から
10年前、おばあちゃんの家で見つけたフィルムカメラ。しばらく手にしていなかったのですが子どもが生まれて再びフィルムを入れました。シャッター音や現像のワクワク感が懐かしく、日々の思い出が特別なものとして1枚1枚に残っています。

母が、まだ子どもだった私に手作りしようとして忙しさの中で未完成のままになってしまっていたベストを私が息子のために作っていて、もうすぐ完成します。手作りのものを着せたいという思い、親子のつながりを感じています。

出産した時にママバッグとして買った〈エルエルビーン × ビームス〉のトートバッグは、使うほど味が出て年々愛着が増しています。お手入れを定期的にしっかりすることが長持ちさせる秘訣。ブラシで汚れを落とし、ウタマロ石鹸やオキシクリーンを使うのが私流。洗ってあげる手間暇もいい時間に感じています。

メンズレーベルで別注やオリジナルデザインのシャツなどに使用されたものを生地サンプルとして終わらせるのはもったいないな、と感じて家に持ち帰り、息子が着るための小さなシャツに仕立てました。形はシンプルですが特別な一着になり、思いを引き継ぐ楽しさを感じています。

 

 

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PROFILE

  • 當間 美津里プレス

    2018 アルバイトとしてプレスアシスタントを担当後、2021年入社し産休・育休を経て、復職後はキッズレーベルのプレスを務める。睡眠よりも裁縫くらい洋服作りが好き。わんぱく2歳児と日々奮闘中です!