HOW TO BE BIG

HARAJUKU BEAMS 2021 SPRING SUMMER

HARAJUKU BEAMS 2021 SPRING SUMMER

issue:

2021
March

6 STYLES

柄物ってどう着る?

ひとつだけ身にまとってあとはシンプルに着る?

それとも柄は合わせてセットアップで着るか?

すべてを違う柄で組み合わせるか?

着こなすなら堂々と、でっかく合わせていけばいい。

ビッグスタイルで主張するHOW TO BE BIG with 柄。

01

EASY CARDIGAN × STRIPED BUTTON DOWN SHIRT × TAPERED EASY PANTS × NEW BALANCE ML574

EASY CARDIGAN × STRIPED BUTTON DOWN SHIRT × TAPERED EASY PANTS × NEW BALANCE ML574 × 

EASY CARDIGAN × STRIPED BUTTON DOWN SHIRT × TAPERED EASY PANTS × NEW BALANCE ML574 × 

EASY CARDIGAN × STRIPED BUTTON DOWN SHIRT × TAPERED EASY PANTS × NEW BALANCE ML574 × 

KEY ITEMS
ITEM DESCRIPTION
by MOTOKI YOSHIKAWA (BEAMS Men's Casual Director)

夏でも羽織れるカーディガンを、シャツではなくTシャツの上に着たい。そんな思いから生まれたのが、素材に和紙を使用した軽量のカーディガン。和紙と和紙コットンの撚り糸にすることで適度な張り感とキックバックを持たせた、程よいドライタッチがポイントです。ルーズシルエットながらしっかりと袖を絞ることでルーズになりすぎないように仕上げています。

クラシックなストライプ柄も大きく着ればカジュアルにコーディネートできると生まれたドレスシャツ。一般的にドレスシャツに使用されるような細番手のキレイな生地ながら、アメカジの定番であるボタンダウンの襟を採用し、ソフトプレスで仕上げることで適度なワッシャー感が残る、クリーンとカジュアルのバランスが絶妙な一枚に仕上がりました。

STYLING POINT
by TEPPEI (STYLIST)

今回の撮影の中で、一番スタイリングが難しかったのがこのルックです。オーバーサイジングとはいえ、カーディガンとドレスシャツはアイテム的にどうしても綺麗めになってしまうので、そこをどう解消し、ストリートに馴染ませるかを考えました。ビッグシルエットのアイテム的なセオリーでいえば、シャツのインナーにはTシャツを合わせたいところですが、素肌に羽織り、裾を出し、カフスも無造作に着せつけることで、ただの優等生にならない絶妙な着崩しをポイントにしました。イヤーカフ、ネックレスなどのアクセサリー使いにもこだわっています。

02

MADRAS SHIRT × CRASH CREW NECK SWEAT × PAINT WIDE CHINOS × RED WING IRISH SETTER

MADRAS SHIRT × CRASH CREW NECK SWEAT × PAINT WIDE CHINOS × RED WING IRISH SETTER × 

MADRAS SHIRT × CRASH CREW NECK SWEAT × PAINT WIDE CHINOS × RED WING IRISH SETTER × 

MADRAS SHIRT × CRASH CREW NECK SWEAT × PAINT WIDE CHINOS × RED WING IRISH SETTER × 

MADRAS SHIRT × CRASH CREW NECK SWEAT × PAINT WIDE CHINOS × RED WING IRISH SETTER × 

MADRAS SHIRT × CRASH CREW NECK SWEAT × PAINT WIDE CHINOS × RED WING IRISH SETTER × 

MADRAS SHIRT × CRASH CREW NECK SWEAT × PAINT WIDE CHINOS × RED WING IRISH SETTER × 

KEY ITEMS
ITEM DESCRIPTION
by MOTOKI YOSHIKAWA (BEAMS Men's Casual Director)

絞りきれないほど膨大な量のマドラスチェックを目にし、ならば気に入った柄の生地をすべてパッチワークしてしまおう!と生まれたのがこのシャツです。色鮮やかなインドマドラスチェックを大きくパッチワークすることで、伝統的な素材ながら現代的な印象に仕上げました。生地特有の立体的なシワ感を活かし、洗いざらしでラフに着用することができます。

ペインターパンツから着想を得たペンキ加工のワイドチノパン。ヴィンテージのサンプルをベースに、インクの飛び散らせ方や全体のバランスにこだわり、加工テストを何度も重ねて完成度を高めました。加工の印象が強いため、デザインはあえてシンプルに仕上げました。生地にはフラットで綺麗めのチノクロスを使用し、腰まわりをスッキリとさせることで、膝から裾にかけてストンと落ちるストレートシルエットが特徴となっています。

STYLING POINT
by TEPPEI (STYLIST)

マドラスチェックシャツのクレイジーパターンから着想を得て、ペンキ加工を施したペインターパンツ、ダメージ加工を施したスウェットシャツを合わせました。一見、全身古着のような、まるで長年着続けてきたようなムードがポイント。足元はスニーカーではなく、ちょっとゴツめのブーツの方がバランスよくまとまるので、〈レッド・ウィング〉の『アイリッシュセッター』を。90s的な懐かしい印象もありますが、サイジングとカラーリングを意識することで古く臭さを感じさせないスタイルに仕上げています。

03

FOOTBALL T-SHIRT × BUGGY TAPERED 6POCKET PANTS × TIMBERLAND DECK SHOES

FOOTBALL T-SHIRT × BUGGY TAPERED 6POCKET PANTS × TIMBERLAND DECK SHOES × 

FOOTBALL T-SHIRT × BUGGY TAPERED 6POCKET PANTS × TIMBERLAND DECK SHOES × 

FOOTBALL T-SHIRT × BUGGY TAPERED 6POCKET PANTS × TIMBERLAND DECK SHOES × 

FOOTBALL T-SHIRT × BUGGY TAPERED 6POCKET PANTS × TIMBERLAND DECK SHOES × 

FOOTBALL T-SHIRT × BUGGY TAPERED 6POCKET PANTS × TIMBERLAND DECK SHOES × 

FOOTBALL T-SHIRT × BUGGY TAPERED 6POCKET PANTS × TIMBERLAND DECK SHOES × 

KEY ITEMS
ITEM DESCRIPTION
by MOTOKI YOSHIKAWA (BEAMS Men's Casual Director)

古着で人気のフットボールTシャツですが、プリントがよくても好みのサイズ感を見つけるのがけっこう難しいアイテムです。そこで理想のものを作ろうと企画したのが、肉厚でしっかりとした天竺ボディのビッグシルエットフットボールTシャツ。袖が通常の7分丈より長く、ロンT感覚で着ることができます。生地はドライでザックリとした硬い風合いでかつてのアメリカ製の特徴を再現。肩のハギなしの本格仕様ながら、立体的なパターンで肩傾斜をつけ、肩まわりを納まりよく調整しているのもポイントです。

ポリエステルシアサッカーを使用した6ポケットカーゴパンツ。ウエストと腿まわりにボリュームを出し、膝下からテーパードさせることで生まれた独特なバギー型のルーズシルエットが特徴です。プリントチェック柄の生地は、通常の先染めチェック素材にはない軽さと肌当たりのよさが特徴で、ストレスフリーな着心地に仕上がっています。また、シューズを選ばないシルエットなので、スニーカーやローファーのみならず、サンダルとの相性もよいので盛夏でも穿ける着用期間が長いパンツです。

STYLING POINT
by TEPPEI (STYLIST)

ビッグシルエットのフットボールTシャツは、特徴的な切り替えデザインはあるものの、本来あるナンバリングプリントがないので無地のTシャツ感覚で着ることができます。トップスのボリュームをそのまま活かし、他のアイテムで色と柄を足してポイントを作りました。プリントで表現したチェック柄のシアサッカーパンツ、レオパード柄のバケットハットなど、ちょっと主張の強いアイテムを合わせるとスタイリングにもコクが出ます。〈ティンバーランド〉の3アイレットのモカシンのカラーリングは、パンツの色に合わせてピックアップ。

04

RAYON ZIP BLOUSON × CHECK EASY SHIRT × BUGGY TAPERED 6POCKET PANTS × CLARKS ORIGINALS WALLABEE BOOT

RAYON ZIP BLOUSON × CHECK EASY SHIRT × BUGGY TAPERED 6POCKET PANTS × CLARKS ORIGINALS WALLABEE BOOT × 

RAYON ZIP BLOUSON × CHECK EASY SHIRT × BUGGY TAPERED 6POCKET PANTS × CLARKS ORIGINALS WALLABEE BOOT × 

RAYON ZIP BLOUSON × CHECK EASY SHIRT × BUGGY TAPERED 6POCKET PANTS × CLARKS ORIGINALS WALLABEE BOOT × 

KEY ITEMS
ITEM DESCRIPTION
by MOTOKI YOSHIKAWA (BEAMS Men's Casual Director)

シャツのように着れるアウターを、と考えて作ったブルゾン。ヴィンテージのレーヨンジャケットをデザインソースに、身幅をワイドにして着丈を短く設定し、さらにドロップショルダーにすることでトレンドの“ワイド&ショート”のシルエットに仕上げました。ポリエステルにレーヨンを巻きつけた特殊な糸を使用しているのでシワがつきにくく、単衣仕立てで着用期間が長く楽しめるのもポイントです。

アメカジスタイルが気分の今、オンブレチェックのシャツをインナーだけでなくアウターとしても着たい。そこでオールシーズン着用できる適度な厚みと柔らかさのあるファブリックを選びました。落ち感のある素材なので独特のドレープ感が楽しめます。さまざまなコーディネートに合わせやすいヴィンテージのようなフェード感のあるカラーリングもポイント。ただ大きくするだけでなく、首まわりや袖口は極力ボディに沿う設定にし、メリハリのある顔立ちに。

STYLING POINT
by TEPPEI (STYLIST)

最初にオンブレチェックシャツとシアサッカーパンツ、〈クラークス〉の『ワラビー』を合わせることから決めました。それだけでもグレートーンが気持ちのいいコーディネートですが、古着をモチーフにしたオーバーサイズのレーヨンブルゾンとメッシュキャップをプラス。一見、レイヤードすることで重く見えてしまいそうですが、生地が軽いので暑苦しくならず、色を加えたことで春らしい爽やかな印象に。アイテム毎に違う背景のアメカジを組み合わせていますが、こうゆう自由な組み合わせ方も現代的だと思います。

05

GRADIENT BORDER CUT AND SEW × SHOE CUT PANTST × DOG TAG NECKLACET × NIKE DUNK LOW RETRO

GRADIENT BORDER CUT AND SEW × SHOE CUT PANTST × DOG TAG NECKLACET × NIKE DUNK LOW RETRO × 

GRADIENT BORDER CUT AND SEW × SHOE CUT PANTST × DOG TAG NECKLACET × NIKE DUNK LOW RETRO × 

GRADIENT BORDER CUT AND SEW × SHOE CUT PANTST × DOG TAG NECKLACET × NIKE DUNK LOW RETRO × 

KEY ITEMS
ITEM DESCRIPTION
by MOTOKI YOSHIKAWA (BEAMS Men's Casual Director)

90sアーカイブから着想を得たマルチボーダーのクルーネックTシャツ。滑らかな表面感とストレッチ性に優れたベアミニ裏毛を使用しながら、着古したUSEDのようなフェード感のあるカラーリングがポイント。また、ボーダーピッチにこだわることで、シンプルながらコーディネートの主役になれるインパクトを持つ一枚に仕上がりました。

STYLING POINT
by TEPPEI (STYLIST)

90sのオールドスケーター感のあるマルチボーダーTシャツを、今らしくシンプルにコーディネートしたもの。今回のスタイリングの中でも一番削ぎ落としていて、最小限のアイテム数で、最大限に魅力を引き出すことを意識しました。ポイントは、センタークリースが入ったシューカットのスラックスの足元に〈ナイキ スポーツウェア〉の『ダンク』を合わせていること。スニーカーにボリュームがあるので、裾のワンクッションが自然と生まれます。デニムパンツでもミリタリーパンツでも、スウェットパンツでもなく、上品なスラックスがベストバランスです。

06

EASY SHIRT × LONG SLEEVE T-SHIRT × 2PLEATED SLACKS × CLARKS ORIGINALS WALLABEE BOOT

EASY SHIRT × LONG SLEEVE T-SHIRT × 2PLEATED SLACKS × CLARKS ORIGINALS WALLABEE BOOT × 

EASY SHIRT × LONG SLEEVE T-SHIRT × 2PLEATED SLACKS × CLARKS ORIGINALS WALLABEE BOOT × 

EASY SHIRT × LONG SLEEVE T-SHIRT × 2PLEATED SLACKS × CLARKS ORIGINALS WALLABEE BOOT × 

KEY ITEMS
ITEM DESCRIPTION
by MOTOKI YOSHIKAWA (BEAMS Men's Casual Director)

アメカジアイテムの定番といえるウールシャツの雰囲気を、春夏仕様の素材にアレンジしたシャツ。ポリエステル100%ながら独自の撚糸技術により、まるでリネンのようなドライ感を表現。吸水速乾性に優れ、非常に肌離れのよい着心地が特徴です。同生地でジャケットとパンツの展開があり、アンサンブルで着用いただけるように通常のイージーフィットよりも丈を長めに設定しています。

ジャカードでボーダー柄を表現したルーズフィットのクルーネックTシャツ。こちらも90sのアーカイブから着想を得たものです。独特のドライタッチと発色のよさを活かし、一見ユーズドのようでいながら、ユーズドでは絶対にありえない生地感とカラーリングのギャップがポイント。肩幅と身幅にたっぷりとゆとりを持たせたビッグシルエットに仕上げています。

STYLING POINT
by TEPPEI (STYLIST)

オーバーサイズのシャツは同じ生地でジャケットとパンツもあったのですが、あえてアンサンブルではなく単品でピックアップしました。インナーには90sを彷彿とさせるジャカードのボーダーTシャツを合わせ、チェック柄のスラックスをハイウエスト気味に穿いてタックイン。パッと見は上品に見えるけれど、3つとも違う柄合わせにしていて、よくよく見るとファッション偏差値が高めというのがポイント。シャツボタンはただ全部留めるだけじゃなくて、いろんな留め方を試してみるとシャツのボリューム感、印象が変わって面白いですよ。

DIRECTOR’S VOICE
by MOTOKI YOSHIKAWA (BEAMS Men's Casual Director)

今、なぜビッグシルエットなのか?

古着をジャストサイズで着るヴィンテージブームが最高潮となり、古着が高値で取引されるようになった90s前半、その同時期に流行ったのがバギースタイルで服を着こなすスケートボード、HIPHOPを筆頭とするストリートファッションでした。

この時のカルチャーやスタイルに衝撃を受け、今でも自分の中に軸として残っています。

最近のオーバーサイズブームの中で、当時の懐かしさを感じていたのですが、過去の焼き増しではなく、ただビッグシルエットを作るでもない。オーセンティックなアメカジや古着からインスパイアされるアイテムがビックなシルエットながら、現代的な素材や仕様にアップデートされていたら新しいアメカジが表現出来るのではないかと感じ、今季のビックシルエットのテーマが生まれました。