FEATURE

【9月29日はつづく服。の日】
“つづく”のこれまでと、これからのこと
ファッションを楽しむ人の暮らしにおけるサステナビリティを提案する「つづく服。」プロジェクトを始めて3年。
少しずつではあるけれど、私たちのできることをここで発信し続けてきました。
9月29日の「つづく服。の日」を迎え、改めて“つづく”について今までのこと、そしてこれからのことをみんなで考えたい!
そんな想いのもと、ビームスで働く様々な立場のスタッフを集めそれぞれの視点で語ってもらいました。
ビームス 池袋 中島
今回この場に呼んでいただくということを聞いて、サステナビリティという言葉くらいは知っているけれど、あまり興味を持ったこともないのにどうして私が??とびっくりしたんです。でも、推薦してくださったショップマネージャーと話していたら、私の古着好きも「つづく服。」に通ずるよと教えてくださって。確かに、大好きな服を思う存分買うほどのお金はない中で、欲しいと思ったデザインに似たものを古着で探すのが私の日課。そして古着ってボタンがとれたり、裾がほつれたりするものも多いので、服飾に知識がある母に教わりつつメンテナンスをし、洗濯や干し方にも注意しながら着ているんです。特に意識していなかったけれど、好きでしていたことが“つづく”に繋がるんだなと分かって少し嬉しくなりました。
ビームス 新丸の内 興梠
実は僕もそうなんです。今まで「つづく服。」のコンテンツも読んでいたしサステナビリティという言葉も当然知っていたけれど、意識の高い人たちのためのものでどこか自分とは距離感があるなと感じていて。でもよく考えてみたら、自分自身、服はオンラインで買うよりも、実際にお店でストーリーや思いを聞いて心が動いた時に初めて買うし、そうしたものは結局長く手元に残るということに気づいてから、店舗でお客様にもできる限り商品に関する話をするようになったことを思い出して。これこそが自分ができる“つづく”なのかなと。
ビームス 横浜東口 内山
購入するもののストーリーを知るって本当に大切だなって私も思います。そして、この服にはこういった背景があってこんなふうに作られているということを直接伝えられるのは店舗で働いている私たち。だからこそスタッフはひとつひとつの商品への知識をきちんと持つ必要があるし、店舗で出している間に商品が売り物にならなくなってしまわないよう、扱い方もよく知っていなければいけないなって。私がビームスに入ったのは、大学時代に大好きな服を通して環境や社会問題を解決できないかと思ったのが1番の理由なのですが、お客様との愛を持ったやりとりに大きな意義を感じていて、どうしたらより良く伝えられるかいつも考えています。
サステナ推進部 新谷
先ほど、内山さんは大学の時に環境や社会問題に興味を持ったと伺ったのですが、実は私も同じ。授業で『ザ・トゥルー・コスト ファストファッション 真の代償』という映画を観る機会があり、大好きなお洋服の生産過程で、社会・環境に対してよくない状況があるということを知り、衝撃を受けました。ビームスも1つのアパレル企業として、ただ悲しむのではなく、ポジティブに取り組みを行い、発信していきたいですね。
宣伝課 前田
私は「つづく服。」のウェブコンテンツの企画や宣伝を担当しているのですが、この企画を通じて、知ること、伝えることのためのそれぞれの発信にはとても意義があると皆さんと同じように感じています。私も服が大好きなのですが、それ以外の“つづく”にも今後は積極的に関与していきたいし、発信していきたい。伝統や人権など、視点をもっと広げることも必要だと思うんです。
サステナ推進部 今井
そうですね、僕たちサステナ推進部は半年前に立ち上がったばかりなのですが、そこでファッション業界における環境汚染や人権問題などの悲惨な状況を初めて深くまで知って、重く受け取っています。もちろんその問題への対策を会社としてきちんと行なっていくことがこの部の目的ではあるけれど、ただ真面目一辺倒ではビームスらしくないと僕は思うんです。新谷さんの言う“ポジティブに”、や前田さんの言う“視点を広げて”はひとつの鍵だと思います。みんなが自分ごととして捉えられるようにコミュニケーションを大切にしながら、楽しく、 “らしさ”を意識しながら進めたいと僕自身は感じています。
ビームス 池袋 中島
ビームスらしさって私たちの誇りでもありますよね。私も店舗のスタッフ一人一人の服を見てワクワクする自分に気づいて、改めて服が好きなんだなと気付かされるし、ファッション業界にはまだ解決するべき“つづく”に関する問題はあっても、服が好きでよかったなって思うことが多いんです。そしてそれに気づけるビームスで働いていてよかったなって。
ビームス 横浜東口 内山
分かります!私は色々な店舗で働いてきたけれど、スタッフ同士の雰囲気がとても良くて。年齢は幅広くても関係性が近いから、自分の考えを伝えられるし、意見の交換もしやすい。居心地がいいとか働きやすい空気感って店舗全体の雰囲気に繋がるし、自然とお客さまとスタッフとのコミュニケーションの取りやすさにもつながると思うんです。服や商品にまつわるストーリーも聞いていただきやすいから、それは結局「つづく服。」へのきっかけにもなるんじゃないかなって。
ビームス 新丸の内 興梠
よくビームスイズム、なんていう言葉が使われるけれど、ビームスって人を好きな人が多いんだと思うんですよね。僕は入社したばかりのとき、当時の自分の年齢と担当になったレーベルにギャップがあって戸惑ったのですが、先輩に「ここの服を好きになる前に人を好きになった方がいい。とりまく環境に前向きになれるよ」と言われてからそこで働くことが一気に楽しくなったんです。働いている先輩たちには憧れがあったし、いまだにその人たちの影響が染み付いてます。しかも、この会社は自分がしてもらったことをその人に返すのではなく、下の子たちに施していくという風潮が浸透しているのも好き。そんな“つづく”をビームスは昔からやっていたんだなって考えると、30歳手前になった今は、そろそろ後輩に向けて何かできるように準備をしないとなって思います。
宣伝課 前田
「つづく服。」と言われるとどうしても直接的なモノやコトに焦点を当ててしまいがちだけど人の想いの“つづく”があってこそ初めて「つづく服。」に繋がる、という皆さんの考えには大賛成!特にビームスは、スタッフそれぞれの持っている好きに関する想いやカルチャーを大切にしようという雰囲気があるし、「好き=つづく」がキーワードのような気がしています。
サステナ推進部 今井
社長の口からよく耳にする「努力は夢中に勝てない」っていう言葉がまさにそれだなって思いますね。好きという熱い想いがあるから自分を犠牲にして頑張らなくても自然と続いていく。やっぱりそれが理想だなぁ。
サステナ推進部 新谷
ビームスはただ仕事が好きの前に、人が好きだからその仕事が好きという人たちが多く集まっていて、こうして改めて考えたらとても素敵な会社だなって思いますね。ビームスの「好き」を力にして、より多くの人が“つづく”を楽しめるように、サステナ推進部としては今日皆さんとお話ししたような機会も大切にしながら、前に進んでいきたいです!
ビームス 横浜東口 内山瑛美
このカーディガンは〈WRAPINKNOT(ラッピンノット)〉というブランドのもので、私がビームスに入社して初めて買った洋服です。当時の私には少し背伸びをしたアイテムでしたが、年が経つにつれ自分自身に馴染んできた気がします。長い目でお洋服を買う良さを学んだ1着です。
ビームス新丸の内 興梠桂供
物の背景やストーリーを感じる洋服に目が無く、こちらのシャンブレーシャツもそのひとつ。“ハラダ”という架空の男性のワードローブを展開する〈ハラダマニア〉というブランドの物なのですが、コンセプトに一癖あるだけにディテール各所にも“ハラダ”の拘りが隠されてる所が面白い一着です。ビームスの店頭に並んでいた当時も、拙い説明でお客様に熱弁していたのを覚えています(笑)。 自分と同じ様に、買ってくださった方も永く愛用してくださっていれば嬉しいです。
ビームス池袋 中島明日翔
このテーラードデニムジャケットは母が社会人になる時に奮発して買った”Y’s”のジャケットだそうで、私がビームスに入社することが決まった時に譲り受けました。このお洋服を着ると、いつもより背筋が伸びる気がします。いつか自分の子供の大切な時にあげたいなあなんて密かに思ったりもしている、母から貰った大切な1着です。
PROFILE
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今井敬也サステナビリティ推進部
2004年に中途入社。原宿店、大宮、ビームスジャパンなど、複数の店舗でメンズカジュアルを担当。その後、マネージャー、エリアマネージャー務め、直近ではストアマネジメント1部の課長を経験。社内随一のムードメーカー。
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新谷かの子サステナビリティ推進部
2020年に入社。ウィメンズドレスの販売を経験した後に、経営企画部へ異動。サステナビリティ経営の基盤作りに携わり、現在は「サステナビリティ推進部」に。学生時代からアパレル業界におけるサステナビリティには関心があった。2023年12月には、ビームスの「つづく服。」プロジェクトの一環である『モノを売らないお店』にも参加。
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中島明日翔ビームス 池袋 スタッフ
2022年に入社し〈レイ ビームス〉担当として「ビームス 吉祥寺」に配属。2年間在籍したのち「ビームス 池袋」に異動。「趣味は季節を感じられる外遊びと車の運転、1日外に出ずサブスクを未漁ることにも最近ハマり中です。」
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内山瑛美ビームス 横浜東口 スタッフ
2019年に〈ビームス ライツ〉担当として新丸の内に配属。2022年「ビームス 新宿」在籍時に〈デミルクス ビームス〉担当に。「K-POPアイドルと旅行をこよなく愛し、推し活が生き甲斐です。最近は韓国語習得に奮闘中です。」
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興梠桂供ビームス 新丸の内 スタッフ
2018年「ビームス ライツ 渋谷」にアルバイト入社。その後2023年「ビームス 新丸の内」に配属。
「休日の殆どは古着屋巡りの日々で、好きが高じて自身も都内の古着屋に副業として勤務。洋服の楽しさをより伝えられるよう、勉強の日々です。」