FEATURE

【Vol.13 Okajima’s Tsuzuku】わたしの “つづく服。”
セルフリメイクで一層お気に入りとなった愛用シャツ
BEAMSの様々なレーベルのスタッフがバトンを繋ぎ、思い入れのあるアイテムをそのストーリーと共にご紹介する連載、『わたしの“つづく服。”』
9月29日の「つづく服。の日」が3年を迎えたことを記念して、レーベルを飛び越えたリレー企画をスタート。無理をせずとも愉しみながらつづけられる、服好きな私たちらしい「つづく。」を繋いでいきます。
Vol.13
岡島美羽
ビームス 梅田
Okajima’s
Best of Tsuzuku
学生時代、アルバイトの初任給で購入した〈Y’s PINK (ワイズ ピンク)〉のシャツ。当時大好きだった〈Yohji Yamamoto (ヨウジヤマモト)〉のお店に初めて足を運び、接客していただいた思い入れのあるアイテムです。
気に入ってたくさん着ているうち、生地の特性上裾にたくさんの擦れができてしまい、半年前に思い切って自分でリメイクしてみました。モチーフは、私の大好きな星。パッチワークやアップリケをイメージし、着なくなった服や余り布を裁断して縫い合わせたら、トレンドに囚われない、私の好きを詰め込んだものとなり、更にお気に入りの1着となりました。服を捨てることは簡単ですが、「どう着るか、どうスタイリングするか、どう直すか」を常に考えることで、服の新たな可能性を見つけられる気がします。試行錯誤の末に完成した服やコーディネートは自分らしさに繋がると信じています。
左上から
着られなくなってしまったシャツを裁断し、ヒモ状にして編んでスマホポシェットを作りました。「裂き編み」と呼ばれる日本に古くから伝わる伝統技法で、どんな生地でも指やかぎ針を使って簡単に作ることができ、最近ハマっています。不要になった服が素敵なモノに生まれ変わるのがとても嬉しいです。
学生時代、制作の一環で「TOKIMEKI」というテーマでリメイクした〈Lee(リー)〉のデニムパンツ。全方向に余り布や服を裁断して作ったハートを貼り合わせ、裾にフリルを付けることで遊び心を持たせてみました。メンズのアイテムですが、シルエットがとても気に入っていて3年経った今もよく着用しています。
着ることが難しくなった服や浴衣などを組み合わせ、「スラッシュキルト」という技法を用いて作った小物たち。大学時代、フリマイベントに参加して販売したこともあり、思い入れ深い作品たちです。服に穴や汚れなどどんな状態になっても生まれ変わらせられる、そんな瞬間が大好きで休日に夢中になっています。
小学生の頃に描いていた油彩画たち。この時の絵を描くことが大好きだった気持ちが、今の服に対する思考に通じていると感じます。人より少しだけ変わった絵を、服を。周りから認められなくても自分が美しいと思うモノを描き続けた大好きなゴッホのように、私も一生自分の好きな服を着続け、作り続けていきたいです。
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PROFILE
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岡島美羽ビームス 梅田