FEATURE

2025.08.08

【Vol.15 Ouchi’s Tsuzuku】わたしの “つづく服。”
育児もお洒落も私らしく、を教えてくれた開眼スカート

BEAMSの様々なレーベルのスタッフがバトンを繋ぎ、思い入れのあるアイテムをそのストーリーと共にご紹介する連載、『わたしの“つづく服。”』
9月29日の「つづく服。の日」が3年を迎えたことを記念して、レーベルを飛び越えたリレー企画をスタート。無理をせずとも愉しみながらつづけられる、服好きな私たちらしい「つづく。」を繋いでいきます。

Vol.15
大内あい子
ビームス ハウス 梅田

Ouchi’s
Best of Tsuzuku

 

中学2年生の息子が1歳半の時、職場復帰し、慣れない仕事と育児の両立や「○○であるべき」という呪縛にとてもとても疲れていた私。思い切って主人に息子を預け、向かったのは原宿の〈Vermeerist BEAMS (フェルメリストビームス)〉。ディレクター犬塚さんの素晴らしい審美眼で選び抜かれたお洋服たちはまるでアートピースのようにきらきらと輝いていて心が謳い躍り、その時の私にとって沢山の勇気やアイデアをもらえる場所でした。

 

そうして〈Vermeerist BEAMS〉で初めて購入したのがこの〈VILSHENKO (ヴィルシェンコ)〉の刺繍スカート。この日をきっかけに育児もお洒落も私らしく自由に愉しもうと、ちょっとだけ自信を持てるように、敬愛してやまない〈Vermeerist BEAMS〉に、いつか出会えた想い出のアイテムの想いを綴った長い長いラブレターを送りたいです。

Ouchi's Tsuzuku Picks

ロスフラワーや庭で摘んだお花、〈Gibson (ギブソン)〉のJ45アコースティックギターに70年代のレコードたち、50年代のBen Nicholsonの版画プリントなど、大切にしているものはいつも視界に入るように配置しています。家の中にインスピレーションを貰える空間を作ると、心がとても潤います。

 

関西での〈Vermeerist BEAMS〉のイベントに携わるようになり5年目。私自身のコレクションも増加中。オーストリアの伝統技術で編まれた〈MICHAELA BUERGER (ミカエラ・ビュルガー)〉のニットや〈HIROSHI TUBOUCHI(ヒロシツボウチ)〉のシューズ、〈LAUNER LONDON (ロウナー ロンドン)〉のバッグ、〈JULIET&ハート〉のコインケースなど、どれもカスタムオーダーした宝物です。

 

パンデミックの時、ロンドンのお店からオンラインで購入した〈CHOPOVA LOWENA (チョポヴァ・ロウェナ)〉のフローラルドレス。リサイクルした材料やデッドストックテキスタイルなどを使ってブルガリアの民話や80年代のロッククライミングなどを表現しており、独創的で力強く、そして愛に満ちている、とてもお気に入りのドレスです。

 

50年代フランスのミッドセンチュリーなインテリアが大好きです。JUMO社のCharlotte Perriendがデザインしたデスクライト。アンティークやヴィンテージとは、時空を超えたもので、知らない誰かが以前使っていたと想うだけでロマンを感じます。受け継いだのだからとても大切にしようと想えます。マルセイユ石鹸で手作りの衣料用洗剤を作っています。環境に優しい利点だけでなく、好みの香りで作れるのが最高! わたしは大好きな〈MAD et LEN(マドエレン)〉の精油で香り付けしています。

 

Next 【Vol.16】ビームスボーイ 原宿・高橋莉奈子が低身長コンプレックスを克服したパンツとは?
> 記事はこちら

PROFILE

  • 大内あい子ビームス ハウス 梅田

    奈良出身。同志社女子大学を卒業後、2009年入社。ウィメンズドレス店舗勤務。丸の内、六本木、閉店した「デミルクス ビームス 銀座」などの店舗で10年程経験したのち、息子の就学のタイミングで関西へ転勤。お洋服のことを考えない日はないほどお洋服に恋をしています。ほかにも音楽や映画、インテリア、アート、お花など“美しいもの”が大好きで頭の中は想像のパズルでいっぱいです(笑)